テキストサイズ

愛したカノジョは指名手配

第38章 桜庭彩佳⑤後編

「ゆっくり休息は出来ましたか?」

私がビジネスホテルに滞在して一週間後の夜
長谷川が部屋を訪ねてきた。

「お陰様で。これからの身の振り方を考えて
いました」
「それは結構なことで。僕も力になります。
遠慮なく仰ってくださいね」

以前はあれほど怯えながら接していた
長谷川に対して今は怖さを微塵も感じない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ