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愛したカノジョは指名手配

第38章 桜庭彩佳⑤後編

「佐伯翔太を諦めきれない御様子ですね」
「はい……ごめんなさい」
「謝ることはありません。彩佳さんの幸せを
願っているだけですから」

溜まっていたものを吐き出すかのように
泣き出すと長谷川はハンカチを差し出してくれた。

そして長谷川は泣きじゃくる私に黙って
付き合ってくれた。

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