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「路線変更しましょう。これが彩佳さんの幸せに
繋がるとは思えませんが……仕方がありません」
「路線変更……」
「最初に申し上げますと佐伯翔太とのことは
今でも僕は反対です。佐伯翔太は彩佳さんに
稲葉以上のことを仕出かしたと思っています」

長谷川は一呼吸置くと再び口を開いた。

「これまでの彩佳さんを見ていて僕が思って
いた以上に佐伯翔太への熱い想いを感じ取れ
ました」

長谷川は手帳に何やら書き込むとそれを
丁寧に破り私に差し出した。