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愛したカノジョは指名手配

第41章 桜庭淳平⑩

「やり過ぎたかな」

今日子は警察に電話をする真似事をしていた。

「いいよ……」

彩は逃げるように出ていった。

「この電話だけじゃない。彩さんに言い過ぎた
けど……後悔はしてないよ。だって淳平くん
彩さんのこと……」

その先を言わせない為にも今日子に唇を重ねた。

今日子は気付いていた。

俺が彩に想いがあることを。

だからあえて厳しい態度を取ったのだろう。

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