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愛したカノジョは指名手配

第41章 桜庭淳平⑩

「ありがとう。これからは今日子だけ。約束する」
「初めて呼び捨てにしてくれたね」
「だって俺ら結婚するんだろ?」

今日子が口から出任せで言ったことは分かって
いる。

「あ……あれは流れで……だって……他人て言われて
悔しかったんだもん」
「俺は真面目に受け取ったんだけど。違ったの
か……あ~あ、残念残念」

今日子は顔を真っ赤にして俯いた。

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