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愛したカノジョは指名手配

第43章 佐伯翔太⑩

「逃亡生活お疲れ様でした。鈴木彩さん」

彩は玄関先でうずくまり泣いていたが
俺は手を差し伸べることが出来なかった。

アヤカが俺に絡み付いているせいではない。

彩は……

もう終わりだ。

「新婚初夜の邪魔よ。出ていって」

アヤカが彩を追い込む。

俺は何も言えずにいた。

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