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愛したカノジョは指名手配

第44章 初めての……

警察の厄介になってしまったら翔太さんに
触れるどころか一生会えないだろう。

「彩さん。貴女は既に答えを導きだしています。
悪いようにはしません。どうか御安心を」

涙が出てきた。

この涙の理由はなんだろう。

再び逃亡生活を送るというのに。

だが私の気持ちは安堵していた。

たった数回の会話を交わしたこの男を
信用しようとしていた。

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