使命
第3章 誕生日
その日の夜本当に夜
12時近くにね、寝たはずのらいるが目を擦りながらリビングに来たの
「まだ夜だよ?」って言ってもね、「うん」ってそれだけ言ってソファに座ったの
色鉛筆が入っているケースをあけてただ眺めてたんだ
何か描こうとしている感じはなくて、ただ見てたの
翔ちゃんだったかな?らいるに「なんか描くの?」って聞いたんだけど首振って、続けて「寝れないの?」って言ったら頷いたの
こんなこと初めてでびっくりしたよ
翔ちゃんは俺らに「今日らいるの部屋で寝るね、おやすみ」て言って出て行っちゃったの
なんかその姿がお母さんみた、あ、お父さんみたいでねw
ここからは翔ちゃんに聞いた話なんだけど、らいる相当楽しかったみたいで、寝れなかったんだって
それ聞いた時めちゃくちゃ嬉しかったよ