ホントに天使!?【完結】
第8章 クウヤとマヤ
その頃、クウヤとマヤはバスに乗っていた
「バス、乗るの初めてです」
マヤが興味深そうに、椅子に座りながらキョロキョロと見回す
その様子を隣で見ていたクウヤは、クスリと笑った
「あ・・・ごめんなさい。キョロキョロし過ぎですよね」
「いや、好奇心が強いんだね」
「ミケエリーにも、いつも言われてました
『あなたは好奇心が強すぎて、何度失敗してると思ってるんですか!』
って」
「そうなんだ」
クウヤは楽しそうに笑いながら、マヤを見つめる
「ユーキに言われました
『お前の知識は、人間の幼稚園児レベルだ。不審だから下手に動くな』
って」
「不審って、随分だな(苦笑)」
クウヤは、その状況時におそらくしたと思われる、ユーキの困ったような表情を思い浮かべて笑った