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「・・・どこに？」



「・・ホテルです」



軽く聞き返したユーキに、ナナミは声をひそめながらも、ハッキリとした口調で返す



「は？・・・ナナミちゃん、酔ってる？」


「あたし、本気です」



ユーキはチラッと辺りを伺った
みんなも適度に酔いもまわり、誰も２人の会話に目を留める者はいない



「ナナミちゃん・・・悪いけど、俺―――」


「あたし、知ってるんです」



ユーキの言葉を遮るように、ナナミは声をかぶせた



「先輩・・・・・サキさんと・・・その・・してるんでしょ・・？」



ナナミの言葉に、ユーキは主任の隣で笑っているサキへ、一瞬視線を向け、すぐに逸らす



「前に・・見ちゃったんです。一緒にホテルに入るところ」



俯きながら、消え入りそうな声でナナミは続ける



「身体だけの関係だって事も、知ってます・・・」