ホントに天使!?【完結】
第13章 『恋』だから…
「一番・・・」
「え?」
「“一番”が見つかるって事なんじゃね?
何をしてても『一番に思い出す』『一番、大切だと思える』『一番、会いたいと想う』」
「一番・・・大切・・」
「それがきっと・・・恋だな」
マヤを見つめるユーキが優しく笑い、天を仰ぐ
馬鹿だ
馬鹿だな、俺も
思わず自分自身に苦笑してしまう
ずっと、誰とも真剣に付き合ってこなかったいい加減な俺が
よりによってマジで好きになった女が天子だなんて
「ユーキ・・私――」
「いいんだよ
例え、マヤが恋を知らなくても」
俺達が、お前に恋をしてるんだから―――