ホントに天使!?【完結】
第5章 共同生活
「「いただきます」」
向かい合わせで、小さいテーブルを囲み、ふたりで同時に、カレーを口に運ぶ
「美味しいっ!」
ユーキより一足早く、少女が小さく叫ぶ
「うん・・・うまい、ね」
「人間って、こんなに美味しいお菓子を食べてるんだ・・・」
少女は自分の作ったカレーを見つめながら、感心したように呟く
「さっきも言ってたけど、これは『食事』じゃないの?」
「そうなの?
天界には『食事』はないから・・・食べる行為は『お菓子』かな
でも、私はお菓子作りが好きだから、材料さえ見つかればいろいろ試しながら作ったりしてたの」
「あ~、そう」
「でも、人間の材料は便利ね!簡単だし、すごく美味しい!もっと、いろいろ作ってみたいな」