ホントに天使!?【完結】
第7章 カケルとマヤ
「大丈夫だよ、おとなしく座ってればまずバレたりしない」
クウヤがたしなめるように、眉を寄せるユーキへ声をかけ、マヤに「おはよう」と笑顔をみせる
「おっ!めっずらし~
クウヤが女子に笑顔みせてる」
からかうような口調で、肩に腕を回してきたカケルをクウヤが睨む
「やっぱり、なんだかんだ言ってマヤちゃんの事、気に入ってるんだろ」
カケルの腕を払いながら、反論しようと口を動かしかけたクウヤに、ユーキが言葉をかぶせる
「やめとけって
クウヤ、今日どう?」
「どう?って何が?」
「マヤ、一緒に連れて帰れる?今日、俺バイト入ってるから」
クウヤは少し考えるように、口を閉ざした
「パスって言うなら、それでもいいんだぜ」
「したら、今日もオレのとこにおいでよ~
ね、マヤちゃん」