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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

翔ちゃんと二人で周りに聞かれたくない話を地下の駐車場、翔ちゃんの車の中で話をしている。

翔「相葉ちゃんは後輩にも手を出してる。後輩を家に連れ込んで、帰りに自分の服をあげてるみたいなんだよ。やったお礼なのか、マーキングなのかわからないけど・・・」

翔ちゃんが困った表情をしながら話をしてくれる。
それで朝、俺が相葉ちゃんの服を着てるのをみて・・・

智「俺、やってないから!!」

思わず、勘違いされてると思うと恥ずかしくなって大きな声で否定してしまった。

翔「知ってるよ、普段通りに楽屋にきたから。一瞬、どうなのかなとも思ったけど」

智「俺、やってないから」
なんか言い訳してるほうがやったみたいで恥ずかしい。

翔「わかった。今後、その服は着てきちゃだめだよ。チーフも知ってるから・・」

智「え??」

でもなんで翔ちゃんは知ってるんだろう。

翔「何で知ってるかって言うと、俺と相葉ちゃんは同じ店で服買ってるから。相葉ちゃんが買った服は大体覚えてる。それがこの間、相葉ちゃんが以前着てた服、同じ服を後輩が着てたから声かけたの。デビューしたばかりの頃ってお金ないじゃん。それなのに高い服きてるから。そしたら嬉しそうに相葉ちゃんからもらったって言われて。気づくだろう」

智「それでか・・・」
さすが翔ちゃん、よく見てるしと感心してしまう。

翔「後輩は完全に相葉ちゃんにお熱上げてた。あんなことしたら勘違いするだろう。その後がマズイんだよ。1回やったら連絡してないみたいで後輩に『嵐ぐらいになると忙しから連絡もできないんですかね』って言われた。あいつ、何やってんだよ。もう」

半分あきれている表情だった。

智「まじか・・・」
メンバーに見せる顔と外の顔が違うのか、ちょっと怖いとすら思えてきた。

翔「智くん、聞いてもいい?本当に何もなかったんだよね?メンバーだから誘われもしてないよね?」

智「あ、うん、その・・・」
答えにくそうにしていると・・

翔「未遂なの?それとも?誘われた?」

智「あ、その、誘われた。ここまで話してるから言うけど、あいつ、翔ちゃんとニノもそうなんだから、俺らもいいだろうって言ったんだ・・。ごめんね。こんなこと言いたくないんだけど・・」

翔ちゃんは気まずそうにしていた。わかっていても言わないのがルールだからだ。

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