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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

相葉side

先にお風呂に入ることにした。洗面所でタオルを出そうと棚を色々、開けてみる。前の彼女が残していった化粧水などの瓶などがまだある。

違う棚にはオシャレな入浴剤が色々あった。こんなの使ってんのかな?すごい意外。勝手に使ったら悪いかなと思い、バスタオルを巻いてリビングにいる大ちゃんに声をかけに行く。

リビングの扉を開けたことも気づかない。すごい集中力だな・・。

相「大ちゃん、この入浴剤使ってもいい??」

智「わっ!何??」
声をかけられたことにびっくりしてる。

相「これ使っていい?」

智「うん、いいよ。それよりも紫のやつのほうがいい匂いするよ」

相「普段から使ってんの??自分で買うの?」

智「たまに使うよ。変??紫のは自分で買った、他のは前の彼女が買ったやつかな。覚えてないや…」

相「女子力高いな~ふふふ」

智「気持ちいいじゃん」
照れながら笑ってる、相変わらず
独特の感覚だな。

相「じゃあ、使わせてもらうね」
そう言って洗面所に戻って、紫色の入浴剤を探してみるが似たようなものが多くてわからない。
バスタオル一枚で寒いのに…。
リビングに向けて声をかける。

相「大ちゃん、同じようなものがいっぱいあるよ。助けて~」

パタパタを廊下をかけてくる音がする。

智「あれ??そう、ごめんね。
そういって棚の中の入浴剤をあさっている。

智「これこれ、これがおススメ。すげーいい匂いだから」
満足げに答えながら渡してくれた。

相「一緒に入る??」

智「入るか!!」
さっきまでニコニコしてたのに、怒ってる。顔の表情がコロコロ変わって面白い。

相「コンサート後にいつも一緒に入ってるのに…」

智「この間、一緒に入ったら狭かったじゃん。家庭用の風呂で男二人は気持ち悪いの」

ああ、この間のことすごい根に持ってるや。

相「わかったって」

智「そのままだと風邪ひくよ、早く入りなよ」

そういって洗面所から出ていった。大ちゃんのおススメのオシャレな入浴剤はラベンダーの香りがしてリラックスできた。
別れた彼女の物がいっぱいあるけど、気にならないのかな…。
俺が気にし過ぎなのかな。

長めにお風呂を入ったおかげか、お酒が抜けてすっきりした。
スエットに着替えてリビングに行くとずっと絵を描く大ちゃんがいる。

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