【イケメン戦国】とらぶる・とらべる(信長・政宗・幸村)
第4章 第4話
「おい、これは何だ?」
「ただの箱じゃねーか?」
「それはオーブンレンジと言って、これひとつで何でも料理できちゃうの。」
「蒸し物も焼き物もか?」
「うん!」
「安土の料理人の土産にちょうど良い。」
「電気というものがなければ使えません。」
「しかし、そんな簡単に料理ができるなんて、料理に面白味がねえな。」
「こんな箱で料理なんかできるわけねーだろ。」
東京まで来て、なぜか私たちは秋葉原の電器店をふらついていた。
まあ、秋葉原といえば外国人にとっては観光地ではあるけれど。
「佐助!あれ、箱の中で人間が動いてんぞっ!」
「あれはテレビ。この時代での娯楽用品だ。」
「涼莉、箱の中に人間がいるとはどういう仕組みになっているのだ?」
「えーっとですね……電波という見えないもので、動くものを送ってる…みたいな………。」
「………なあ、幸村、こいつの説明で理解できたか?」
「全然わかんねー………。」
「つまりは、『でんぱ』という見えない糸で、他の場所を送ることができる。それが『てれび』なのだな?」
「涼莉さんの説明で粗方理解するなんて、さすがは信長様だな。」
「佐助くんまで!」
散々な言われように、そっぽを向いてむくれてみる。
「イノシシ女が、団子みたいな顔になってるぞ!」
「ははっ!涼莉、団子みたいでも十分可愛いぞ。」
「幸村、女性に向かって失礼だ。」
「心配はいらん。涼莉はよく団子みたいな顔をするからな。」
「信長、てめーまで団子って言うな!今日こそその首、叩き切ってやる!!!」
「幸村、落ち着いて。戦うなら……あれで。」
佐助くんが指を指した方向。
数台のテレビゲームが並ぶ中、戦国無双のデモ機が置かれていた………。
▶▶▶
「ただの箱じゃねーか?」
「それはオーブンレンジと言って、これひとつで何でも料理できちゃうの。」
「蒸し物も焼き物もか?」
「うん!」
「安土の料理人の土産にちょうど良い。」
「電気というものがなければ使えません。」
「しかし、そんな簡単に料理ができるなんて、料理に面白味がねえな。」
「こんな箱で料理なんかできるわけねーだろ。」
東京まで来て、なぜか私たちは秋葉原の電器店をふらついていた。
まあ、秋葉原といえば外国人にとっては観光地ではあるけれど。
「佐助!あれ、箱の中で人間が動いてんぞっ!」
「あれはテレビ。この時代での娯楽用品だ。」
「涼莉、箱の中に人間がいるとはどういう仕組みになっているのだ?」
「えーっとですね……電波という見えないもので、動くものを送ってる…みたいな………。」
「………なあ、幸村、こいつの説明で理解できたか?」
「全然わかんねー………。」
「つまりは、『でんぱ』という見えない糸で、他の場所を送ることができる。それが『てれび』なのだな?」
「涼莉さんの説明で粗方理解するなんて、さすがは信長様だな。」
「佐助くんまで!」
散々な言われように、そっぽを向いてむくれてみる。
「イノシシ女が、団子みたいな顔になってるぞ!」
「ははっ!涼莉、団子みたいでも十分可愛いぞ。」
「幸村、女性に向かって失礼だ。」
「心配はいらん。涼莉はよく団子みたいな顔をするからな。」
「信長、てめーまで団子って言うな!今日こそその首、叩き切ってやる!!!」
「幸村、落ち着いて。戦うなら……あれで。」
佐助くんが指を指した方向。
数台のテレビゲームが並ぶ中、戦国無双のデモ機が置かれていた………。
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