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【イケメン戦国】とらぶる・とらべる(信長・政宗・幸村)

第3章 第3話

「佐助。貴様は涼莉と同じ世から『たいむすりっぷ』したのだったな?城下では何をやっている?」


「………行商を。」


「ほう。別の世を行商で旅して歩いているということか。で、真田幸村とはなぜ親しいのだ?」


(っ!!!)


「信長様、そろそろお茶の時間にしましょう。」



佐助くんが、売り子さんから人数分のお茶とお菓子を買い、だんだんと行楽らしくなってくる。



「馬に乗りながら、のんびり飲む茶も悪くはないな。」

「馬上じゃこうのんびりもできねーしな。」

「馬ではない。これは『しんかんせん』だ。」



幸村は相変わらず、信長様には何かとつっかかってはいるけれど、話に華を咲かせながら、東京への旅路を賑やかに過ごしていた。


▶▶▶

その頃、戦国時代では………。


「政宗さんの家臣たちが大騒ぎしてるんだけど。」

「一晩経っても帰らないと、秀吉も大騒ぎしていた。」



光秀も家康も、さすがに眉間に皺を寄せていた。



「軍議は取り止め。信長様たちを探す。」

「お前の心配は、さしずめ涼莉というところであろう?」

「……あんた、状況分かって言ってる?」

「まあ、そう怒るな。既に配下の者が信長様たちの捜索をしている。」



さすがに、事の重大さを理解していたーーー。


▶▶▶

その頃、春日山城では………。


「佐助!佐助はどこへ行った?」


「謙信、そう騒ぐな。うちの幸も安土から忽然と姿が消えたらしい。」


「酒の相手がいなくてつまらん。」


「あの2人のことだ。まあ、女の子といちゃついてる…なんてことはないだろうな。」


「つまらん。安土へ行くぞ、信玄。」


いつもと変わらずマイペースな2人であったーーー。


▶▶▶
4話へ続く

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