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図書委員のエッチな当番日誌

第9章 初めての…

天ヶ瀬さんの腕の中で恍惚感に浸っていると、天ヶ瀬さんが荒い息を吐いた。

あ…天ヶ瀬さんもイッたんだ。

あたしとシて、イッてくれた事が嬉しい。

天ヶ瀬さんの肩に頭を預けたまま彼を見上げる。

てっきりあたしを見ていてくれてると思ってたのに…

天ヶ瀬さんは窓の外を見ていて…

口元を曲げて…笑ってる?

何を見てるんだろ?

頭を起こして同じ方向を見ようとすると、天ヶ瀬さんがあたしの髪を撫でた。

「何見てるの?」

「え…」

それはあたしの台詞なんだけど。

「栞は僕だけを見ていて」

優しい微笑みを浮かべておでこにキスを落とすと、ぎゅっと抱き締められた。

「そんなの…当たり前です」

天ヶ瀬さん以上に素敵な人なんていない。

天ヶ瀬さん…大好きです。

あたしも腕を伸ばして天ヶ瀬さんを抱き締めた。

「本当に栞は想像以上だよ。これからが楽しみだな」

ポツリと呟かれた言葉。

口調が本当に楽しそうで。

だから、この時は微塵も考えてなかったんだ。


まさか、あんなことになるなんて。



【おわり】



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