テキストサイズ

マーメイドな時間

第18章 寿司屋に2

 俺は野田目幹太。自分ではサブレギュラーだと思い込んでいる。


 この前食べた、人魚の寿司の味が忘れられなくて、俺は足を、あのお寿司屋に向けて進んでいる。


 あれは、どの部分なんだろう。


 気にはなる。


 人魚、見た目は人間だが、見た目だけなんだ。あれは、れっきとした魚なんだ。


 犯罪じゃない。


 ましてや、ホラーでもない。当たり前の食材。


 だから、寿司屋のネタとしてあっても、なんにも不思議なことはない。


 そう思い込むことにしよう。


 なんだろう……そう考えている自分が恐ろしくなった。


 そもそも、あり得ないことが多すぎる。


 この前もテレビを見ていたら、男の人魚が当たり前のように記者会見を受けていた。


 あれを普通に見ていて、いいものなんだろうか?


 人魚が人間と一緒に住む?


 住めるか!?


 陸に上がってくるだけで大変だろうが!


 前の受け付けもそうだ。







 選挙出てたな……あれ、どうなるんだ?



ストーリーメニュー

TOPTOPへ