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マーメイドな時間

第11章 桃太郎に……

「ふ〜ん」


 斜めから見てくるな……ケンカをしてる場合じゃないんだ。


「お前、鬼退治いくんやってな」


「そ、そうです」


「その腰につけたきびだんご、ひとつ俺にくれよ」


 マジで言ってるのか?


 カツアゲにもなってねえぞ。


「じゃ、鬼の征伐についていくなら……」


「よし、それでいいだろう」


 本気モードのアホだろ。


 自分がなに言ってるのかわかってんのか?


 まさか、猿がこうなるとは……進化しすぎて人間になってるじゃねえか。 せめて、ゴリラかオランウータンで止めてくれよ。


 やだよ、こんなヤンキーと……まさかな、モンキーとヤンキーとひっかけてる?


 やめよう。考えても、解決にはならん。


 次、なに出てくるんだよ。流れではキジだ。駄洒落でくるのか?


 記事……新聞が落ちてるだけとか……いや、また口が悪いやつだったらどうするっ!?


 さっきから、人面犬とヤンキーがお互い、ガン飛ばし合ってるし、間にいる俺の立場はなんだ?


 俺が、家来みたいじゃないか。




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