けだもの系王子
第8章 涼、蓮、意地悪系?
ドキドキしながらベッドの上に座って待ってたけど、落ち着かなくて部屋を出る。
隣の部屋のドアが開かれる。
あれっ?
涼先輩が部屋のドアを開けたまま、驚いたようにあたしの姿を見つめた。
涼しげな目元がじっとあたしの姿を見つめて恥ずかしくなる。
「お前……。
由宇……?」
一瞬戸惑ったような表情。
「えっ?」
やっぱりバスタオル1枚っておかしかった?
涼先輩はいきなりあたしの腕を掴んで隣の部屋に案内した。
「そんな格好して……。
俺を誘ってんの?」
涼先輩の瞳が鋭く光りベッドの上にあたしの体を押し倒す。
なんだか乱暴で涼先輩の雰囲気がいつもと違った。
それに涼先輩の服が違う?
「涼先輩いつの間に着替えたの?」
あたしの素朴な疑問は涼先輩の唇で塞がれる。
激しく唇が重なり舌が絡められる。
「んんっ……!あぁっ!……!」
あたしの口の中をぐるりと舐め回し舌が熱く絡められきつく吸われる。
いつもと違った激しく荒々しいキスに翻弄されて堪らずに声を洩らす。
苦しくて唇の隙間から喘ぐあたしの吐息が急激に熱くなる。
「キスだけで感じてんだ?」
からかうような視線。
恥ずかしくて赤くなる。
唇を離して掠れたような低い声で呟かれる。
あたしのバスタオルをあっさり外して涼先輩の視線が体に絡みつく。
その視線にゾクッとする。
いつもと違った視線。
鋭く艶っぽいけど、なんだか意地悪な視線……。
「やっ、そんなにみないで……っ。
電気を消してっ……!」
「ダメだ。
もっと良く見せて?
……ここも……奥まで俺に見せろよ」
恥ずかしくて体を隠すように覆うあたしの腕を涼先輩が両膝でベッドに押さえつける。
怖い……。
どうして?
知らない人、みたい……。
涼先輩の端整な顔立ちがあたしの胸に寄せられ、胸を揉みながら乳輪をなぞるように舐め回し先端の突起を食べるように口にくわえる。
痺れるような快感と刺激に喘ぎ声を洩らす。