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けだもの系王子

第8章 涼、蓮、意地悪系?








その日の夜中に、蓮に家まで送られた。





蓮の部屋のベランダにあたしの靴と荷物が置いてあった。




スマホの着信履歴には涼先輩から何件か入ってあって。




ラインでも謝る内容が入ってあった。





どうしよう……。





どうしようもない罪悪感。





それとは対照的に妙に機嫌のいい様子の蓮。





鼻唄まじりに一緒に歩く。





蓮は近くの大学に通っていて、いい大学を狙って落ちてしまい一浪したみたいだけど。




結局今の大学に妥協して入学したらしい。





あたしより1つ年上。





同じように大学に通う学生。





前の彼氏と同じ大学……。





ズキンと胸が痛んだ。





あんなに意地悪だったのに。





よくしゃべるし、何だか優しい?





家の前まで送ってくれて。





「また来いよ?」





意地悪な笑いを残して帰って行く。





機嫌良く帰って行く後ろ姿をぼんやりと見送った。








家に帰ってスマホのラインの画面とにらめっこしてしまう。





涼先輩に何て連絡しよう。





真夜中にこっそり涼先輩の家から出て。





こんな時間に返事をいれるのもおかしい気がするけど。





『体調が悪くて帰ったんだ、ごめんね』





さんざん悩んでそれだけいれた。





おかしいと思うだろうけど。





しょうがないよね……。





自分の部屋のベッドにはいって横になる。





目を閉じると涼先輩の顔が浮かびあがる。





涼先輩……。





あそこがジンジンして熱くなっている。





『俺のが欲しいって言って見ろよ?』





欲しい……。





涼先輩のが欲しいの……。





パンツの隙間からそっと指を偲ばせて。




あんなに激しく突かれたのに。




あたしのあそこはもう濡れていた。





涼先輩を求めて疼いている。





「……涼先輩……っ……!」





自分の指を偲ばせて、涼先輩を思いながら激しくあそこを弄ってしまう。




ぬるぬるした感触。




自分のいいところが分かるからすぐに絶頂に達するのに。

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