けだもの系王子
第8章 涼、蓮、意地悪系?
枕を抱きしめているあたしの手が掴まれてお互いの繋がっている部分に導かれる。
激しく擦られる蓮の肉棒を確かめるように触れて、ぬるぬるした感触にびくりと手が止まる。
「……もっとちゃんと確かめろよ……
お前のせいでこうなってんだから……」
蓮の瞳が興奮してるようにぎらついて光って見えた。
ゾクゾクして体が震える。
「……すげぇ、きゅんきゅん締まる……
……はっ!もう、いくぞ、お前も一緒にいけよ……」
蓮があたしの片足を持ち上げてぐっと体を寄せた。
ズンッ!
一際深く奥のほうまで貫かれてあたってしまってる。
「〜〜〜〜っ……!」
子宮の奥に性感帯が集まっているかのように電流のような快感が全身に広がり。
ビクビク体が震える。
それと同時に蓮の存在もあたしのあそこの中で急に大きくなり、ビクビク震えた。
あそこの中いっぱいに感じてビクビクした痙攣のような振動にまた感じて、いっきに絶頂へと上りつめる。
お互いの性器が痙攣しあい。
同時に絶頂を迎えた。
「……うっ……!
すげぇ……
お前の中、まだひくついてる……。
こん中からでたくねぇな……」
お互い荒い息をつきながら抱きしめられる。
正面から優しく抱きしめられて。
戸惑ってしまう。
涼先輩と本当に同じ顔立ち。
似たような声。
話し方。
仕草が違う。
目付きが違う。
切れ長の涼しげな目元は鋭く。
睨むような目付き。
その目で見られると従ってしまいそうになる。
この人のこの瞳は。
危険だ。
涼先輩とは全く違う。
どうして間違ってしまったんだろう。
悔やんでも。
何もかもがもう遅い。
その日から。
あたし達の関係がはじまってしまった。
この瞳からは。
逃れられない。
本能で感じていたんだ……。