けだもの系王子
第8章 涼、蓮、意地悪系?
その日は涼の帰りが遅かった。
ラインの内容では大学の研究が大変で忙しかったんだってはいっていたけど。
シャワーを浴びて片付けも済ませて、一人で涼のベッドにはいって、眠りに着いた。
「由宇……可愛い……。
その唇も柔らかい髪も……俺のモノだ……。
この…胸も……全部……俺のモノだ……」
耳元で甘い声が聞こえる。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、
体中がくすぐったくてうっすらと目を開く。
ぼんやりした視界の中で涼の姿が写る。
「お帰りなさい、涼と…夢の中でエッチする夢を見ちゃった……」
うっとりとして寝惚けて涼の顔を見つめる。
ふっと優しく涼が笑う。
「夢じゃないよ?
俺はいつでも、どんな時でも、由宇を求めてるんだから、君が……欲しくて堪らない、ずっとこうしていたい……」
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、……。
ベッドの上であたしの体が既に裸になってて、涼も裸になっていた。
ぼんやりした頭のまま涼にされるがまま身を任せて、あたしの両足が持ち上げられて、その間に涼が素早く体を寄せていた。
ズンッ!
「んあっ……!……ああっ……!……気持ち…いっ……!」
涼の肉棒があたしのあそこの中にはいって、奥を貫かれて快感で震える。
「あぁ……由宇……!……気持ちいい……っ、ずっと…君の中にいたい……ね……」
ズンッ!ズッ!ズッ!ズッ!
パンっ、パンっ、パンっ!
お互い腰を揺らしてうっとりとして快感に震えて、歓喜の喘ぎ声をあげ続けた。
気持ちいい。
大好き、涼……。
幸せな気持ちで激しく腰を揺らしながら、だんだんと意識がはっきりしだした。
夢の中で涼とエッチする夢を見てたら、いつの間にか涼が帰って来てて、本当にエッチしてて……。
寝惚けてあんまり覚えてないけど、いつの間に……?
窓の外から光が漏れている事に気付いてびっくりする。
ひょっとして、朝っ?
「……涼……っ?もうっ…ダメっ……もう、いって……っ?」
あたしは既に何度目か分からない絶頂をむかえてて、ベッドサイドには封を切ったコンドームの袋が並んでてゾクリとする。