けだもの系王子
第8章 涼、蓮、意地悪系?
「……まだ……足りないよ、もっと君を感じさせて……?」
ズッ!ズッ!ズッ!
パンっ!パンっ!パンっ!
涼の激しい動きが止まらない。
体位が変わり、抜き差しする角度をかえて、あたしのあそこの中を隅々まで掻き回される。
もういったのに、許して貰えずに、何度も繋がり強引に絶頂へむかわされる。
声が枯れるほど喘ぎ声を漏らし続けて、いつの間にか涙を流していた。
終わりのない愛撫。
終わりのないセックス。
一体いつまで……?
気が付いたら、あたしの両手にはタオルが巻き付けられて、拘束されていた。
ゾクリとして涼の顔を見つめる。
恍惚とした綺麗な顔にゾクリとする。
「……由宇……、君は俺のモノだ……、誰にも渡せない……君が淫乱だと言うのなら、君が満足するまで俺のモノを教え込んであげるから……俺じゃないとダメな体に……なってしまえばいい……」
涼の瞳が光ってぎらついて見えた。
鋭く見据えられて身動き出来ない。
怖い。
そう思うのに魅了されたように取り込まれて、ゾクゾクするのに。
あたしのあそこが熱く疼く。
涼になら何をされてもいい。
もっともっとあたしをぐちゃぐちゃにして。
もっともっとあたしを求めて。
溺れるように愛して、そうして本当に涼なしではいられないようにして欲しい……。
ベッドに沈む体。
外はすっかり明るくなっているのに、あたし達はケダモノのように愛し合った。
その日からあたしは涼に縛られるように愛され続けた。
檻に入れられた動物のように、涼に飼われて、体を重ね続けた。
勿論大学には通うけど、それ以外は四六時中涼の腕の中で、狂わされる日々が続いた。
涼以外考えられなくなる……。
そう体に教え込まれた……。
蓮side
ドアの外で立ち尽くし溜め息をつく。
🍞