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けだもの系王子

第8章 涼、蓮、意地悪系?





ホテルの15階。



結婚式披露宴。



控え室でメイクをしてウェディングドレスを着て、緊張して外の景色を眺めていた。



結婚式。




あたしと涼の。



信じられない。



あまりにもあっさりと事が進んでついていけない気分のまま、当日を迎えてしまった。



大学院を無事卒業して、大手の薬品会社の化粧品とかで有名な会社で研究員として無事に就職。



あたしは念願の教員の資格も取れて、自分の母校へと就職は決まった。



結婚してもお互い共働きで仕事が始まる前にと結婚式、ハネムーンはハワイと決まった。



ずっと同棲生活を続けて、いつの間にか蓮は新しいアパートに引っ越していて、あまり会う事もなくなって。



だから。



蓮に会うのは久し振りだった。



結婚式が始まる時間からは早すぎる時間。



まだ、誰も来てない控え室に、普通にふらりと入って来た彼の姿を見て、



「蓮……」



すぐに分かった。



蓮だと。



あんなに何度も間違えたのに。



どうして間違えたんだろう。



こんなにも違うのに。




「由宇……」



あたしの名前を呟く。



掠れたような、切ない声で。




ドアの鍵を閉めたのにすぐに気付いたのに、抱きしめられて、身を任せてしまった。



「やっぱりお前は綺麗だな、どんな格好をしても……」



優しく抱きしめられて自然に唇が重なる。



ウェディングドレスが淫らに乱されて、ドレスの裾を捲り上げている蓮。



「ちょっと、何してるの……っ」



熱く舌を絡めながら呟くあたしの声には力がない。



ガコン、カラン。



パンプスが脱がされて、ストッキングやショーツがスルスルと脱がされていく。



ウェディングドレスのスカートの中でモゾモゾ動く蓮。



ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ。



蓮の舌が熱くあたしのあそこを舐めて吸われて、喘ぎ声が漏れてしまう。



それなのにいつかのようにすぐに自分のスーツのズボンをずらして、そこから飛び出すように出てきた肉棒を後ろから挿入された。



ズ…ンッ!!



「はっ〜〜〜〜〜ッ!!」



声にならない喘ぎ声を必死に押さえて、蓮の肉棒があたしのあそこを突き上げる。



ズンッ、ズンッ、ズンッ、ズンッ







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