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けだもの系王子

第9章 椿、真面目ぼっちゃん系?





「そのワンピ……色々透けちゃってるから……一目で場所が分かるよ……どうしようかちいちゃん……?」


椿さんの指があたしの乳首をクリクリ刺激するから、あたしの乳首がコリコリ変わるのが分かる。



服越しでも乳首が敏感にたってるのが見える。



気持ち良くってピクビク震える体。



「ンッ、ンンッ…あんっ……!椿さん……っ」



喘ぎ声が甘く響く。



椿さんの広いマンションに響く自分の声が、自分の声じゃないみたいで。



自分の大きな声に驚いて興奮する。



体の奥が熱くてあそこの奥がじゅんと疼いてもじもじしてしまう。



椿さんの指に反応する体、もっと触れて欲しい、触れられて、嬉しくって、触れられたとこが熱くなる。



椿さんの指があたしの体を優しくやらしくなぞって下に下りていく。



ゾクゾクしながら期待している自分がいた。



もっと触れて欲しい。



椿さんにもっと触れて欲しいの。



だから。



恥ずかしいけど、自分でTシャツワンピの裾を捲って、椿さんの手を誘うように掴む。



こんな事恥ずかしくて堪らない……。




ぎゅっと目を閉じる。




「ちいちゃん……?」



椿さんの手がハッとしたようにぴくりと止まった。



そっと手が離される。



すっと離れる体温。



ふっと優しく笑う。




「だから……ね?そんな格好したらダメだよ?朝食を食べる前にちいちゃんを食べちゃう事になるだろう?」



そんな……。



食べて、欲しいのに……。



何故だか椿さんは、さっきまで熱っぽい表情だったのに、すっと冷静な顔に戻っていた。



冗談ぽく笑って、紳士的に乱れたあたしの服を整えてくれてるけど。



椿さんの体温を求めてしまう。



離れないで欲しいのに、どうして?



「ちいちゃん時間……、バイト遅刻してしまうよ?」


やんわりと促される。



涼しい顔をして。



あたしの体にはまだ、椿さんの体温が残っていて、体の奥が熱いのに。



どうしてそんなに涼しい顔が出来るの?



乱れた息を整えて、部屋に戻って着替えて、バイトに行く用意をして。



鏡の中の自分を見つめる。



少し髪は伸びたけど、ショートボブの髪型のせいか、昔から男の子みたいだと言われていた。

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