けだもの系王子
第10章 涼、束縛系?
もう、誤魔化せない。
だって、あたしも、こんなにも、涼を求めている。
二人でぴったり寄り添い涼のマンションに入る。
ドアを閉めて、鍵を閉める涼。
ピーという電子音。
『ロックしました』
振り返りあたしの顔を見つめる涼が、綺麗過ぎてゾクリとする。
もう、引き返せない……。
涼がゆっくりあたしに近付いて、あたしの体を抱き抱える。
抱き上げて、優しくキスをされて、ベッドルームに運ばれる。
あのキングサイズのベッドだ。
ここで淫らな夜を過ごして、狂わされたのを、覚えている。
涼があたしの体を優しくベッドの上に乗せる。
そのままあたしの上に覆い被さる。
自分の着ているスーツをもどかしそうに脱いで、あたしの服を脱がしていく。
あたしを欲しがる欲情した表情にドキドキした。
「会いたかった、唯夏、どうして戻って来たんだ?俺が君にした事を許してくれるの?」
「バイトに行かせてくれなかった事や、変な薬を飲まされた事は……怒ってるよ」
「また、君に同じ事をするかもしれない、俺は君を離したくない、そんな風にしか愛せないんだ、それでも?」
「それは困るけど……あたしは涼が好き、何をされても言いわけじゃないけど、離れたくないよ?」
「じゃあ、唯夏、ここで一緒に暮らさないか?ずっと君と一緒に過ごしたい、もう離れたくないんだ」
「いいの?……でもあたしはバイトにも行くし、大学にも行くからね?」
「もちろん、バイトや大学は行かせてあげるから……俺とずっと一緒にいてくれ、愛しているんだ」
「嬉しい涼……あたしも、大好き……」
ベッドの上で熱く絡まり合い、キスを繰り返す。
「唯夏、唯夏」名前を何度も呼ばれて、熱いキスの嵐が降り注ぐ。
身体中に繰り返されるキス、舐められて、時折吸われて、赤い花びらのような痕が胸元に広がる。
「ごめん、唯夏、もう我慢できない……」
あたしのあそこの中に涼の指がはいり、潤ったのを確認して、両足が持ち上げられた。
その間に体を寄せる涼。
大きな肉棒を持って、すぐに繋がり合った。
ズ…プッ!
「は……ああっ〜〜!」
ズンッ!