けだもの系王子
第4章 慶紀、友達系?
夢中になってけいちゃんにしがみつき、腰を振ってる自分がいた。
「やぁっ〜もう、だめぇっ〜!」
「真香……はっ、一緒にいこう……はっ……!」
びくん、びくん、お互いの性器が痙攣し合う。
お互いの中で震えあって、また感じてしまう。
「はぁ〜、気持ちいい〜、お前最高〜
なぁ、もう一回しようぜ、今度はもっと気持ち良くするからさ?
やっぱ、好きだから体の相性も最高なんだって!
もう俺、お前から離れらんない。
なぁ、なぁ?」
なぁ、なぁ、言ってぐったりしているあたしの体にまたキスの嵐が降り注ぐ。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、
いったばかりで敏感なあたしの体はびくん、びくん、震えるけど。
もう、いい加減にしてよっ。
そのままはじめてなのに、第2ラウンド、第3ラウンドまで突入したのだった。
次の日あたしはお店でケーキをナイフで切っていた。
痛む腰を我慢しながら。
「なぁ、なぁ、真香、やろうぜ?
今日家寄ってく?」
「……うるさいっ、けいちゃんは仕事して下さい!」
なぁ、なぁ、うるさいこの男。
あたしは彼氏のけいちゃんを甘く睨んだ。