けだもの系王子
第5章 結城、優男系?
ずんっ、ずっ、ずっ、
結城の腰が激しいリズムを刻み、あたしの中に彼の存在を全身で感じる。
熱くて堅いモノがあたしの中を擦りつけるように動く。
痛いのに、幸せだと感じた。
……気持ちいい?
抱きしめられ、熱いキスを繰り返す。
小さなリビングの部屋の床の上で、絡まり合う。
離れた所にあるドレッサーの鏡にあたし達の姿が写っている。
流れる汗と一緒に時折涙が混じる。
結城の荒い息づかいとあたしの喘ぎ声が響き渡る。
苦しそうな表情に胸が苦しくなる。
もう泣かないで……。
手を伸ばして彼の頬に触れる。
すぺすべした肌。
一緒に抱き合うと気持ちいい、滑らかな感触。
「……千尋っ、凄い気持ちいいっ……!」
夢中で抱きしめ合い、体位が変わる。
繋がったまま体が横に向かされる。
きつい角度に挿入されたまま突かれ続ける。
片足を持ち上げられ、ひときわ深く突き上げられる。
「あっ、あっ、あっ、あぁっ……!」
結城の動きに合わせてあたしの喘ぎ声が洩れる。
痛いけど、気持ちいい?
痛みに慣れてしまったのか、激しく突き上げられて麻痺してるのか、奥を突かれる度にじわりとした快感が全身に感じる。
ズンッ、ズッ、ズッ、ズッ、
いつの間にか後ろを向かされ四つん這いになっている。
ダイレクトに奥に挿入されたまま突かれ続ける。
「あぁっ……!」
信じられないほどの快感にあたしの体がのけぞってしまう。
後ろから覆い被さるような体勢で胸を揉まれながらも、激しく腰を動かされる。
「凄い気持ちいいっ……!もう、いくよっ……!」
ビクン、ビクン、
あたしの中でひときわ大きくなる感覚に、
「あぁっ……!」
快感が全身を襲う。
はぁ、はぁ、はぁ、
荒い息づかい。
結城の動きが止まって、後ろからぎゅっと抱きしめられた。