けだもの系王子
第1章 祐也 、 草食系?
ずんっ、ずんっ。
ゆうちゃんのがあたしの中の奥を突く度に、快感が押し寄せ昇りつめていく感覚。
強引に導かれ頭の中が真っ白になる。
「愛してる……はっ……きつ……」
「いくいく〜!あぁ〜!」
絶叫してしまう、あそこにきゅっと力が入る。
あたしの中でゆうちゃんのもびくびく痙攣して……。
「俺も……っ!……はっ……!」
二人、同時にいった感覚。
幸せな気分で抱きしめ合う。
大好き……。
体から力がぬける。
お互い荒い呼吸を繰り返す。
「こんなところでごめん……だけど、やっぱりだめだな俺は……」
暫くして申し訳なさそうに謝るゆうちゃん。
「大丈夫、嬉しかったから……」
喉が渇いた感じで、声を振り絞る。
嬉しそうなゆうちゃんの笑顔。
瞳がきらりと艶めく。
「本当に?じゃあ、また、したい……。今まで我慢してたぶん彩を思い切り抱きたい」
「えっ?」
たらり、冷や汗。
その後は本当に何度も抱かれた。
『休みの間ゆっくりしよう』
本当にずっとベッドの上で二人で過ごしたんだった……。
休み明けに会社に行くと、高瀬さんが申し訳なさそうに謝ってくれた。
「あのあと、草食系の彼氏は大丈夫だった?」
あたしはにっこりきらきらの笑顔で答える。
「はい、あたしの彼氏、肉食系でしたから!」