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私の心の1番綺麗なところに

第9章 サイゴ





隆太。





このとき初めて生まれた感情は


虚しさ。





あなたに教えられました。








あなたの背中が
近いのに、

心が
遠くて…







あなたのなかに
私がいないということを、
一番痛感じた時間でした。








私に背を向けて眠ったあなたには
わからないでしょう。





でもこれで泣くなんて
これが哀しいことなんて
そのときの私にはわからなかったから…





少しでも、あなたの行為に
愛を感じたかった。
ぬくもりを感じたかった。




でもそれは冷たい態度で
無理だと知った。






















ねえ、そんな思い出を
たしかに哀しいと思うけれども
切なく愛おしいと
思う私は
バカですか?





そんな私を見たら
あなたは何を思いますか。




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