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私の心の1番綺麗なところに

第10章 春の虚しさ



-いつも先に着く私
いつも後に来るあなた-




脳裏に浮かぶ、
待ち合わせの改札。



2回目から会うときは
同じ改札を出て、
同じ場所で隆太を待っていた。


目の前には柱が立っていて
そこには広告があった。



隆太を待っているあいだ
よく眺めていた広告。



周りには大勢の人、人。

騒がしい改札。

緊張する私。







そこに静かに現れる、隆太。






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