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私の心の1番綺麗なところに

第18章 汚されたもの



「澪。わかった。もういいよ。
俺はね、澪がどこまで
頑張ってくれるか、
見たかったんだ。」


























…は?
























「あいつの就職先壊そうなんて
ほんとはそこまで考えてない。」






















え…?





だって、あなた、

言ってたよね…








散々、隆太のこと調べて、
「就職先潰す」なんて言って。



わたし、それが怖かったから
頑張ったん…だよ…?






変な気持ちだけど、
あなたがそこまで、
隆太を憎んで、
私のことを好きでいてくれると
思ったから、
頑張ったんだよ…?




私だって、
隆太を傷つけるつもり
なかったんだよ…?




でも、あなたは許さなかった。
私に怒り、隆太に怒り。
このままじゃダメだと思って、
頑張ったんだよ…

















なのに、あなたは






















私を試していただけなんだね。




心に思ってないこと
−そのとき本気だった?
だけど過去と今で矛盾してるよね–

を、平気で口にして、



私がどこまで頑張るか
自分の期待に応えてくれるか


見たかったんだね。
















私は、それだけのために…




恥をかいて、
疲れて、
泣いて、
苦しんで、



誰にも触れてほしくなかった
私の心のなかにひっそりとあった
隆太との思い出を
他人に話して…











それを、あなたは…




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