私の心の1番綺麗なところに
第19章 悲しみのなか
同窓会で着たパーティードレス。
アクセントに、ネックレス。
誕生日に、優貴からもらったもの。
そっと、はずし
お母さんに渡した。
「これ、持ってて。」
「でも、これ高いんじゃないの?
あんな彼氏といえど
せっかくもらったのに。」
「高いものだから
なかなか付けられないの。
それに、もう、いらない。
今日のこと、思い出しちゃうし。」
「わかったわ。売っちゃう?」
「今日しかつけてないから
高く売れるかもよ?」
そんな会話をして
実家を出て、大学へ向かった。