テキストサイズ

私の心の1番綺麗なところに

第23章 傷



その日は、優貴と1年と半年の記念日。



優貴はサークルが夜まであった。


記念日だからって
一緒にいる必要はないと思っていたから
別に寂しいとも感じない。


だけど1年と半年という
区切りの良い記念日を
一緒に過ごせないことに
優貴は申し訳なさを感じたのか

サークルが終わったら
私の部屋へ行くよと言った。




忙しいのに
記念日を過ごそうとしてくれる気持ち


とても嬉しいことなのに


嬉しいはず、なのに…









重かった。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ