私の心の1番綺麗なところに
第23章 傷
優貴は23:45頃に来た。
こんな時間に来てくれたって
何もできないじゃない。
むしろ寝たい。困る。
サークルの後に私を想って
来てくれたのわかってる。
何もしなくても
私と話したりして同じ時間を
過ごしたい気持ちも、わかる。
でも…話すことなんて
次に会ったときでもできる。
いま特別に話すことなんてない。
一緒におとなしく寝ていたい。
「私、もう寝るね。」
そう言ってベッドへ入った。
しばらく優貴はテレビを見ていたけど
「帰っていい?」
と聞いてきた。
…ほらきた。