
私の心の1番綺麗なところに
第23章 傷
それでも優貴に連絡し、
その日は優貴の部屋に泊まった。
疲れた…
明日も朝に現場に行かなくちゃいけない…
数時間しか眠れない…
少し眠って、現場に行くために起きた。
優貴も起きた。
ショックと眠気と疲れで
頭がフラフラなとき、
優貴が言った。
「これから、俺たちどうする?」
…え?
「どうするって…?」
「付き合うか、別れるか。」
「どうして今決めなきゃいけないの?」
「彼氏としてか友達としてか
澪を支える立場をハッキリさせたい。」
彼女がこんな状態なのに、
自分のことしか考えてないのね…
「今はそんなこと
考えて決められないよ…」
「そうだよな…
じゃあまた話そう。」
「行ってきます…」
神様…
私はあんな男のために、
こんな思いを、傷を
一生消えない傷を
つけられたの…?
