
私の心の1番綺麗なところに
第4章 オトナのイタミ
隆太の動きに合わせて
私のナカもオカシクなっていく。
…どれくらい繋がっていたのか。
「名前っ…呼んで。」
と隆太が言った。
実は、会う前に電話したことがあって、
「名前呼んでみて。」と言われた。
だけど私は会ったことない人に
呼び捨てで呼ぶのが恥ずかしくて
「嫌だ。」って返してた。
でも、彼は今、求めてる。
この不思議な感覚があるいま
呼べる気がした。
「隆太、隆太ぁ…。」
隆太は切なそうな顔をして笑った。
「澪…
大好き。」
嘘だ。
彼からその一言が発せられたとき、
私は即座に頭の中で否定した。
だって、会って間もない人のこと
そんなすぐ、好きになるはずない。
隆太だって、
私の喘ぎ声と同じくらい
嘘がヘタだ。
