
私の心の1番綺麗なところに
第24章 別れ
すると
ガチャ、とドアの開く音がして
見ると、優貴が立っていた。
なんで、戻ってきたの…?
優貴が言った。
「ひとつ言い忘れたけど、死ぬなよ。
変なこと考えるなよ。」
「…え、あ…うん…」
「それだけ。じゃ。」
そしてまた、出て行った。
つまり、優貴は
私がショックで自殺すると考え
それを阻止するために
言いに来たということか…
別にあんたに言われなくても
死ぬ気なんてさらさらないわ。
人生あんただけじゃない。
もっと楽しいこともあるんだから。
そしてそこまで弱い女じゃない。
そう思い、ぼーっとしていた頭が
少し、冷静になり、
私が起こした行動は、
こんな時間でも起きていそうな
男友達に連絡することだった。
大学の女友達は、こんな時間に
連絡は迷惑だろうし、明日会うから
そのときでもいい。
けど、誰かに連絡しないと
なんだか心の整理がつかなかった。
だから、この時間でもたまに
連絡を取り合うことのある
男友達に連絡した。
その人は、優貴と同じ学科の友達だから
私たちのこともよく知っていたから
いまいちばん話しやすいと思った。
