テキストサイズ

私の心の1番綺麗なところに

第25章 ひとり



もし優貴と戻ったら…



なにが得られる?




彼氏がいる、という

虚無な満足感を味わうだけ…




もし、よりを戻したら


しばらくは、優貴は、
私に優しくしてくれるだろう。





でも、それも時間の問題。



時間がたてば、また私を
苦しめるだろう。



私も、優貴のことを
ストレスに感じるだろう。






良いことなんて、ない。











「ううん、やっぱり付き合わない。
私は、別れてよかったと思う。

惑わせること言って、ごめんね。」

「いや、こっちこそ、ごめんな。
変なこと言って。
澪の気持ち、聞けてよかった。

じゃあ、帰るね。」


「うん、バイバイ。」








私が言い出さなかったら

優貴はいつ話そうとしたんだろう。



自分から話すのは、
きっとプライドが邪魔したん
だろうな。





かわいそうな人。




自分のためのプライドより、


私のことが好きなら


プライドの殻を破いてでも

気持ちを伝えてほしかった。





そうしたら、少しは



好きに、なったかも、
しれないのに…





ストーリーメニュー

TOPTOPへ