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私の心の1番綺麗なところに

第26章 おさえられない気持ち



簡易更衣室から制服に着替えた川上さんが
私の向かいの椅子に座り、
朝礼用に昨日の売上データや
今日の入荷商品の一覧を紙に書いている。





「あの…っ」

「ん?どうした?」

「メール、どうして、返事、
くれないん、ですが?」




なんでこんな片言で話してるんだろう。




「あ、ごめん。あんまりメールしないから
返事するの忘れてた。」




忘れないでよ!



あなたはそんな軽い気持ちでいて、
何も考えてないでしょうけど
こっちにとってはすごく大事で、
返事ずっと、待ってたんだから!




と、言い返したいのをグッとこらえた。




「いつだったら、行けますか?」

「んー…シフト入ってない日と
水曜日以外はいけるよ。
水曜日はサークルがあるから。
だから俺のシフト見て適当に日にち
決めてもらっていいよ。」

「ほんとに適当に決めますよ?」

「わかった。連絡待ってる。
じゃあ、よろしく。」





そう言って、朝礼の時間になった
川上さんは、控え室から出て行った。




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