
私の心の1番綺麗なところに
第26章 おさえられない気持ち
「はいっ、ぜひ!
いつ空いてますか?」
はやる気持ちを抑え
メールを送る。
なのに、返事がない。
なんなんだ、この人は。
3日後。
今日は川上さんとシフトが少し被っている。
タイミングがあれば、聞いてみよう。
「休憩入ります。」
私のバイト先は、8時間勤務の場合
1時間の休憩があるが
30分 30分に分かれている。
時刻は14:30。
2回目の休憩に入り、控え室で
置かれている最新の映画情報の雑誌を
読んでいると、
「おはようございます。」
川上さんが、来た。
びっくりした。
そっか、川上さん15時インか。
いま、ここには誰もいない。
2人きりの空間。
一気にドキドキしてきた。
川上さんと2人きり…
いや、ドキドキしてる場合じゃない。
メールのこと、聞かなきゃ。
こんなグッドタイミング、
もう二度とないかもしれない。
