私の心の1番綺麗なところに
第26章 おさえられない気持ち
「バイトの相談かなと思ってさ。
何か悩みでもあるのかなって。」
「悩みはないですよ!
ただ単に川上さんとごはんに
行きたいなぁと思っただけです。」
「ありがとう。
俺から見たら小野田さんは
一生懸命頑張ってる人ってイメージで。
これからも、お互い良いバイト仲間でいような。
はい、これからもよろしくの握手。」
そう言って、川上さんは
私の手を握った。
つまり、私は、
直接告白していないにしろ、
フられたということ?
なのに、仲間として
酔った川上さんに
手を握られている。
なんだろう…
虚しい…
こんな、バッサリと
恋愛対象として見てないと言われたら
もう、誘えないよ…
今日で、最初で、最後、
なのかなぁ…
誘うんじゃなかった…