
私の心の1番綺麗なところに
第27章 酔いのまま宵になる
翌日。
私は朝から17時まで。
川上さんは15時から入っていた。
「おはようございます。」
「おはようございます。」
いつも通り、挨拶をする。
私はカウンターでレジをして
川上さんはDVDやCDの返却へ。
いつも通り。
川上さんは私の方を見ないし
でも、意識してるわけでもなさそう。
いつもクールだから
わからない。
私がいて、少しはドキドキしたかな。
いま、何を考えながら
返却作業をしているんだろう。
たぶん、私がこんなこと考えてても
彼は、きっと、何も
考えていないんだろうな。
17時になった。
私は上がり、川上さんは休憩。
勝負の時間。
川上さんは売場にいたので
待つわけにもいかず、
ひとまず、先に上がった。
更衣室で着替え、出ると
控室の椅子に座って
本を読んでいる川上さんがいた。
