私の心の1番綺麗なところに
第27章 酔いのまま宵になる
その瞬間
頭が真っ白に
なりかけたけど、
あぁこの人は責任を取れる人
なんだなと、
真っ白になりそうな頭の片隅で
冷静にそう思った自分が、いた。
「…はい。」
「じゃあ俺、仕事戻るから。
明日よろしく。」
そう言って、川上さんは
お店に戻った。
すごく嬉しかった。
天にも昇る気持ち、って
こういうことなのかな。
そして、思った。
付き合えたのは、
私に少しでも魅力があったから?
川上さんの責任感が強かったから?
あの時、キスしなかったら
まだ付き合ってなかった、よね…
でもそんな疑問も
幸せ絶頂の私は
まぁ、いいや。
で、思考を止めた。