私の心の1番綺麗なところに
第27章 酔いのまま宵になる
「え?明日、ですか?」
「そう。どう?」
「あいてますけど…」
「じゃあ明日夜ごはん行こう。
時間と場所は後でメールする。」
そう言って、立ち上がって
お店に戻ろうとした川上さんの
服の裾を慌てて引っ張った。
「ちょっと、待ってください。
それって、どういうことですか?
明日夜ごはん行けるなんて
少なからず期待しちゃいます。
でも…川上さんにその気が無いなら
明日会わなくていいです。
今ハッキリ聞かせてください。」
明日までこの不安が続くなんて
耐えられない。
川上さんは、少し困った顔をして
「いま?」
と言った。
「いま!」
「本当は、ちゃんとした場所で
伝えたかったんだけど…
俺と、付き合ってください。」