
私の心の1番綺麗なところに
第5章 愛おしい時間
本屋さんを出たあと、
家電量販店にも行った。
電気屋さんといえば
地元のちっちゃいところしか知らなかった私は
建物の大きさ、広さに驚いた。
同じ電気屋さんでも、全然違う…
隆太が向かったのはスマートフォンコーナー。
お試し用のスマートフォンが置かれていて、
彼はそれを手に取った。
「触ってみる?」
私は、スマートフォンを触ったことがないから
やり方が全然わからなくて。
「どうするんですか?」
「んー、じゃあネットで澪の高校調べてみよ。
ここで、そうそう、そうやって打つんだ。」
私のスマートフォン初体験も、
彼になった。
「んー、難しい。」
「慣れだからね。でも便利だよ。」
改めて、彼がスマートフォンを持っていることを
羨ましく、すごいと思った。
