私の心の1番綺麗なところに
第29章 曇り心
今は彼が何かしら怒っているのは
十分承知していたから
私から連絡しなかった。
謝るにも、理由がわからないから
謝れないし、
「理由もわからないのに謝るな。」
と言われるかもしれないから
これ以上、事がややこしくならないよう
大人しくいようと思った。
彼から連絡がきたのは、
翌日の夜22時頃。
「今から会える?」とメール。
こういうときは
彼の怒りがおさまって、
仲直りコースだ。
私の住んでいる最寄駅で待ち合わせし、
居酒屋に入った。
お酒がきて、一口飲むと、
彼は言った。
「昨日、急に出社することなって
イライラしててさ、
そのタイミングであの写真のメールきて、
なんか、腹立って当たってしまった。」