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私の心の1番綺麗なところに

第29章 曇り心



この10日間は
気持ちが大きく揺らいで、
悩んで、泣いた。









はじめの3日間は、


彼からの連絡をひたすら、待った。




きっと数日以内に連絡がくるという
いつものパターンを予想して。




別れたくない、という思いが強かった。



いま、別れたら、

彼とすごした日々、
一緒に遊んだ場所
私の部屋にある彼の私物…




それらが、思い出になるのが哀しくて。



もし、「別れよう」と言われたら
どうしよう…







そんな思いが胸を締め付けて、
泣きそうになりながら、
彼からの連絡を待った。












4日目から6日目。






こんなに連絡を取らないのは初めてだった。








このあたりで、私の心に
変化が訪れた。












彼がいなくても意外と平気かも、と
思える自分がいた。






もう別れてもいいかも。



そんな強い気持ちになれた。


















と、思いきや、



数時間後には


やっぱり別れたくない。


思い出にしたくない。





と、ひとり泣いてしまう始末。








その考えは、数時間ごとや、
そのときのメンタルによって

行ったり来たりしていた。








自分でも、どうしてこんなに
気持ちがコロコロ変わるのかわからない。







ふとした時に訪れる、気持ちの変化。







どうしよう、どうしたらいい?…










いちばん悩んで不安定だった3日間だった。






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